膝を狙い撃つ

ゲームの話とか日記とか

SkyrimとMorrowindをつなぐもの

私のTESシリーズのプレイ順は、OblivionSkyrim→Morrowindとなっている。SkyrimDLC『Dragonborn』でソルスセイム島に行き、そこでMorrowindに興味を持った口だ。

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Morrowindをプレイして初めて知ったことだが、このゲームで行けるのはMorrowind地方のすべてではなく、日本で言う本州のような、ヴァーデンフェル島が舞台となっている。上のSSは首都ヴィヴェックの西にある港町エボンハート。風景のグラフィックに関してはほとんど何もModを入れていない状態だし、古いゲームだけあってポリゴンはカクカクだけど、世界の広さの演出がすばらしいのでとても美しい。

バニラのグラフィックじゃ遊べたもんじゃないなんていう人もいるけれど、正直レベルとしては、ムジュラの仮面3Dくらいかなと思う。携帯機と比べるのもあほらしいけれど、つまり64とかPS時代のゲームなので、そんなに酷いものでもない。Skyrimでのグラフィック、モーションなどの進化はすごいものだったけど、MorrowindはMorrowindでアリ。

さてゲーム内容の話だけど、前回の主人公のデータは、途中でレベルアップシステム変更のModを入れたせいでエラーがとまらなくなってしまったので、まだ序盤だったしやり直すことにした。種族や名前は同じ。スキルは大体同じだけど、Medium ArmorからLight Armorにした。軽いほうが便利だし、耐久力の不足はこまめな修理とサンクチュアリ魔法で回避力をあげていく方向で。

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このキャラの元ネタであるTeldryn Seroとは、先述のSkyrimでのソルスセイム島で雇える傭兵である。彼はクエストも何もない単なるフォロワーなのに非常に人気なキャラクターなのだ。Skyrimのフォロワーは、洞窟の前なら「見て、洞窟があるよ。お宝があるかも」というように自発的に発言することがあるのだが、基本的にそのバリエーションは少ない。ところがこのテルドリン・セロはものすごくバリエーションが多い。都市、村、特定のクエスト中や、さらには何もない道を歩いてるだけのときでも話しかけてくることがある。この会話文の多さは、別のDLC『Dawnguard』のヒロイン・セラーナ姫並の量なので、連れ歩いているととても楽しいため人気なのだ。

人間的に魅力があるのもそうだが、戦闘面でも彼は頼りになる。ダンマーの適正どおり破壊魔法・回復魔法と剣を使うスペルソードで、軽装備の強化スキルまで持つため非常にタフかつ高火力なのだ。正直コイツがいれば他の傭兵を雇う意味はあまりない。

もちろん彼がやたら作りこまれたNPCであることには、何か意味があるんじゃないかと噂されている。それはSkyrimの前々作、Morrowindの主人公ネレヴァリンなんじゃないかということだ。彼は顔を隠したがるし、聖ジウブに一度だけ会ったことがあるなんて言ったりする。やたら人生経験が豊富だし、おかしなノルドやハーシーンに苦労させられたこともあるそうだ。これらはすべて、かつてMorrowindを旅したネレヴァリンたちには心当たりがあるんだそうだ。

前作Oblivionの主人公はデイドリックプリンス・シェオゴラスになるという結末を迎えており、Skyrimに現れるシェオゴラスも、Oblivionの主人公であったことを匂わせるような発言をする。おそらくシェオゴラスもテルドリン・セロも、ベゼスダからのファンサービスなんだろう。

こういうキャラクター背景からにじみ出る設定というものが私は大好きだ。歴史は人物史が一番面白いしね。しかも実際にプレイしたファンでなければ気づかないように、過去作主人公が出てくるというのはとても嬉しい。Skyrimは、Morrowind、Oblivionの時代から200年も先のことだ。長い時間を、私たちが遊んだ後の主人公はどうやって過ごしてきたんだろう。

まあ200年くらいエルフであるセロには大した時間ではなさそうだけど。